42歳。妻子持ちで無職になった経緯を残す

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状況等:
2015年10月25日現在。
42歳で妻子持ち。
子供:小学4年と1年の男児2人。
実家の衣料品店(社長:実父で74歳)に勤務していたのを辞め、無職になった。

辞めることになった理由:
ザックリ言うと父親との意見の違い。
どこでもそうだと思うが、個人商店であるウチの店の収入は大手に押されて年々下がってきている。
父は「今後もやり方によっては上昇させることが出来る」という方向でしか考えていない。
ボクは衣料品店に固執する気は更々ないので、常に良い方向に路線変更をしようと考える。

今回きっかけの1つになったのは、 ボクが市民農園を借りて畑仕事を始めたこと。
ボクとしては徐々にシフトしていきたかったので、店の一回の勤務時間を増やす代わりに勤務日数を減らして(実際の勤務時間は変わらない)、その分を畑での作業に充てようとした。
さらに、実際の勤務時間は変わらないけれども、給与も減らすという譲歩もした。

しかし父はある瞬間にブチ切れてしまったらしく、突然電話がかかってきた。(いつもそんな父で、「ブチ切れ突然電話」は得意技みたいな感じ f(^_^; )

内容は理論の破綻した意味不明な話だったが、とにかくボクに対して怒っていることと、本心(親心も含めて)は分かった。

父の話の結論としては、
1.他のことは一切やらずに完全に衣料品店一筋でやれ
2.それが出来ないなら今すぐ辞めて好きにしろ
の2択。
「2.」に関しては後付けで「就職しろ!」と強く畳みかけられたが、ボクは就職に大して固執していない。

それでもやっぱり妻子を抱えて急に無収入になるのは、正直怖かった。
今までもそれでズルズル来てしまったという側面も否定できない。

結局、夜中の3時半までカミさんと話をして、辞める決断をした。

できれば生活の変化のスピードは緩やかにして家族への負担は減らしたかったが、状況(父)はそれを許してくれない。
そして今の自分の中核の考えを一言で表すとしたら
「 #なるべくお金を使わない生活 へのシフト」
であって、2択のどちらがそれに当てはまるかというと、間違いなく「2.」だった。

今回の件でボクが感じている、いろんな種類の感情。
・「家族丸ごと」の決断にはかなりの勇気がいること
・人間関係の中で一番難しいのは親子関係であるということ
・相手と円満な関係を築ける条件には、「理論的に正しいかどうか」はほぼ含まれない(あんまり関係ない)ということ
・思考停止というのはかなり厄介なものだと思うこと(思考停止している(=考えてない)のに、その方がむしろ感情的になって取り返しのつかない事態を招く)
・貨幣経済の根深さ
・ボクは学校の存在意義を感じないけれども、子供にとっては全世界であるということ(今回、長男にはボクの無職化に伴った転校の可能性も含めていろんな話をして、明るく前向きに喋ったつもりだったが、結果的に長男の目に涙が滲み、長男自身も「なんの涙か分からない」とのこと)
・そして、そんな基本的に超ビビりで根暗(悲観的)なボクが家族を抱えて急に無職になったことは、普通に考えると悲劇なんですがどこかホッとしていたりワクワクしている面もあること

ボクはこれまでに 坂爪圭吾さんカルロスさんら独身の人に羨ましさを感じていた。
単身であることから自由に移動出来たり、家族を巻き込むリスクは考えずに自分の心情を赤裸々に発信できることとか。
いや、それは言い訳でしかないんだけど。(妻子持ちの 渡邊健太 ネジさんも赤裸々に生きてるし)
それが今や突然無収入になって正直、「失うものが無い」って感覚になった。
いや、家族を守る感覚は今までと同じだが、「家族を守るためにこの収入を捨てきれない」という縛りは無くなった。
むしろある意味家族全員で、違う生き方を探さないといけない。

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今の世では、まだ多くの人は「単にお前が就職活動すればいいだけだろ。甘いこと言ってないで必死で仕事探せ。」みたいに言うだろう。
でもそこには、さっきも書いた「思考停止」しかない気がしていて、ボクとしてはなるべく考えて一番いい答えを家族全員で探して行きたいと、少なくとも今は思っている。
まっさらな状態になって、今からどう生きていくのか。
カミさんとも子供達ともなるべく頻繁に話して、ウチが本当に幸せと感じる状態はどんななのか、そのためにはどういう選択・行動が出来るのか、ちゃんと考えながら進んでいきたい。(あまりのんびりもしていられないが、時間の許す限り。そんな中でも畑仕事とジャグリングは毎日やるつもりでいる・・。)

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そのために、カルロスさん的な「まずはやってみる!」の真似をしていきたいと素直に思っている。
(でも急にビビりが治る訳でもないので、スピードは遅いと思うが。)

あとはお金を沢山持つ代わりに「いざという時に助けてくれる人」をいっぱい増やしたいとも思っていて、あくまできっかけの一つとして、自分の状況をネタとして公開する気分。今は。
「きっかけの一つ」を強調したのは、今は「ネタになること自体が大切」と思っている訳ではないから。
カヤノ ヒデアキさんの言われていた「その人が人生を生ききれば、それだけで生存できるはず」を証明するための生存券の考え方はすごく魅力的で、そうなったらいいと思っているし、傍から見て笑える要素が無い人(自分の状況をネタとして公開しない人)にもそれが当てはまるようになればいいと思っている。

家に関しては、子供の急な転校は避ける方向で一旦は考えていて、校区内での家賃の安い貸家(今は6万7千円なので、高くても4万円ぐらいまで下げたい)を今は探している。
もし見つけて引っ越せたら、その家をベースにした最低限の支出を算出して、その分をアルバイトででも賄おうかなと。
見つけられなかったら、ネジさんのいる市木(串間市)とか、 藤木 哲朗さんのいる高千穂とか、土地の安い場所に引っ越すかもしれない。

坂元 修一(シュウ)
坂元 修一(シュウ)
なるべくお金を使わない生活を実践中

令和2年7月現在は田んぼに夢中である

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